こじらせ人間の日常

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『レイトン ミステリージャーニー カトリーエイルと大富豪の陰謀』感想


もうすでに発売から2ヶ月経ってしまいましたが、『レイトン ミステリージャーニー カトリーエイルと大富豪の陰謀』をクリアしての感想を。



※ネタバレ含みますのでご注意ください。



レイトン教授シリーズの正式な続編ということでかなり楽しみにしていたレイトンミステリージャーニー。

プレイした感想としては、これまでのレイトンとは雰囲気がだいぶ違うなぁという印象。スマホでも遊べるということもあって、やり込むよりは気軽にサクッと遊ぶ作品だなと思いました。どちらかといえばミステリールームに近い気がします。

なのでこれまでのレイトンをプレイしてきたファンにとってはもしかしたら物足りなさを感じてしまうのではないかな、と。プレイ時間は39時間で超文明Aの遺産と同じだったのですが、体感では超文明よりも短く感じました。もう少しシリアスな描写を求めてしまうのは悲しき性なのでしょうか。

ただ、事件を解決するためにロンドンの街を奔走する感じが「探偵という名のなんでも屋」っぽくていいですね。カトリーとシャーロのやり取りも微笑ましいですし、先ほどと逆のことを言うようですが作品全体に流れるほのぼのとした雰囲気は好きです。


それではここから各要素について思ったことなどを書いていきたいと思います。



・システム
基本的なシステムは今までのレイトンシリーズとほとんど変わってないですね。ひらめきてちょうはこれまでのふかまるナゾ、フリートークはこれまでのエピソードと同じです。

新しい要素としては、主人公の服を着せ替えたりレイトン探偵社の部屋を模様替えしたりできるようになってます。課金することでレイトンやルーク、レミなど過去作に登場したキャラクターの衣装に着替えることも可能だとか。これは個人的にかわいいなとは思いますが、お金を払ってまでは…という感じ。早期購入特典とかだったら嬉しかったですね。

あとはいつも通りミニゲームも3種類あります。これ、私だけなのかわからないんですけど、アクセサリーショップと迷路が遊べるようになったときになぜかもう全部クリア済でいきなりカトリーからの挑戦状が解放されたんですよね。で、ステージが追加されてもクリアしてあるっていう。ディナーではそんなことなかったんですけど、これって不具合でしょうか。なのでショップと迷路はほとんどやってませんすみません。


・操作性
多分スマホ版に対応してのことなのでしょうが、タッチペンでの操作が基本。ボタンで何でもやりたい派としてはなかなか不便でした。もう少しボタンでの操作もできるといいのになぁという願望。


・ナゾ
正直に言って今作で一番ひどいと感じたのがナゾでした。

まず問題の意味がわからない。私の頭がちょっとアレなせいもあると思いますが、何を求められているのかがわからなくて答えに戸惑ったナゾが多かったです。ヒントを全部見てもわからずとりあえず適当にやったら正解したというのもいくつか。

多湖先生のナゾが無性に恋しくなってしまいました。


・ストーリー
これまでとは違って1話完結になっており、途中からは好きなエピソードを選択して進めていけるシステム。ここはミステリールームの要素が強いですね。

「ひらめきてちょう」で文字通り事件に関わりそうなピースを集めてパズルを完成させると真実が見えてくるというのはわかりやすくていいと思いますが、わかりやすすぎてカトリーが推理を披露しても「えー!?そうだったの!?」とならなかったのが残念でした。もう少しひねりがあってもよかったかなと。

あと、エピソード12で大富豪たちやノアくんの秘密が明かされましたが、あまりに唐突すぎてこちらも「えー!?そうだったの!?」とはならず…。復讐がどうたらこうたら言われてもいやいや君今までそんな素振り見せなかったやん、という。もっと伏線とかあれば変わってきたのかなと思います。


そして、今作での一番気になる点でもある「カトリーは誰の子なのか?」についてが最後の最後で判明しましたね。予想通りカトリーは養子でレイトンは結婚していないみたいです。

フリートークでカトリーが「兄のことよろしくね」とルーシーという人物宛に手紙を書いていましたが、ルーシーというのはミステリールームのルーシー・クレイラのことだと思います。とすると、兄というのはアルフェンディのことでしょうね。もしかしたらレイトンの息子の存在はなかったことにされるんじゃないかと思ってたのでよかったです。

アルフェンディはスコットランドヤードの事件分析官なので、同じく分析官のジェラルディンとも何か関わりがあるかもしれませんね。ルーシーと一緒に今後登場しそうです。


このミステリージャーニーの世界が時間旅行から何年後の話なのか具体的にはわかりませんが、カトリーが7歳頃までにはレイトンに引き取られていることやヒゲマフラーがおじいさんになっていることから考えると、少なくとも14年以上は経っているのではないかと思います。

となると、時間旅行のときにレイトンは37歳だったので現在51歳、ルークは13歳だったので27歳ということになります。アラフィフのレイトンとアラサーのルークはあまり想像したくないというかできないですね。

レイトンは今後登場すると思いますが、ルークが登場する可能性は低そうです。レミとかアロマとかも出てきてくれないかなぁ…。



さて、レイトンの新作ということで期待が大きかった分やや厳しめの感想になってしまいましたが、なぜレイトンは行方不明になったのか、現在はどこでどうしているのか、なぜカトリーたちを養子にしたのか、などなど気になる点が今後明らかになってくると思うのでそこは楽しみです。

あとシャーロの正体もわかっていませんしね。もしかしたらレイトンが犬に姿を変えられて記憶を失ってる可能性もありますし。いやないか。


次回作に期待です!