こじらせ人間の日常

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新作『レイトン ミステリージャーニー カトリーエイルと大富豪の陰謀』が発売される前にこれまでのシリーズを振り返ってみる


レイトン教授シリーズ完結編『レイトン教授と超文明Aの遺産』から4年。

その続編となる新作『レイトン ミステリージャーニー カトリーエイルと大富豪の陰謀』が2017年7月20日に発売決定しました!待ってたよ!

ということで、新作に備えてこれまでのシリーズ全6作を私なりに振り返ってみようと思います。



レイトン教授と不思議な町
シリーズ第1作目。2007年2月15日発売。
プレイ時間:11時間

レイトン教授シリーズの記念すべき1作目。

とにかくレイトン教授の世界観がめちゃくちゃ好きで、元々謎解き系が好きなのもあって見事にどハマりしましたね。何回もプレイし過ぎてほとんどナゾの答えを覚えちゃってるんですがそれでも面白いです。

町の住人たちの秘密が明かされたときは驚きましたが、レイトンシリーズの醍醐味であるそれまでの謎の数々がひとつに繋がったときの快感はやっぱりいいですね。『不思議な町』の仕掛けは将来的に本当にこういう町も存在するかも…と思えるのが少し怖かったり。

今作はその後も登場するアロマとの出会いのきっかけとなる作品なわけですが、そのアロマがかわいいんですよ。嫁に欲しい。料理は私が頑張って作るから嫁に来てくれ。

最初の頃はプレイ時間が11時間とほんとに短くてあっという間に終わってしまうんですよね。ただ、これは何回もプレイしてストーリーもナゾも把握してからのゲームクリアにかかった時間なので、初めてプレイしたときはもう少し長かったと思います。まあそれでも私はクリアに時間がかかるタイプなので早い人はもっと早く終わると思います。初めてレイトンシリーズをプレイする人には取っ付きやすくていいんじゃないかな?と。


レイトン教授と悪魔の箱
シリーズ第2作目。2007年11月29日発売。
プレイ時間:17時間

実は私が初めて買ったのが『悪魔の箱』でした。当時流れていた大泉洋さんのCMを見て「なにこれ面白そう!」と思ったのがきっかけで即買ったのを覚えてます。

クリア後すでに発売されていた前作の『不思議な町』もすぐに買って、それからはもうすっかりレイトン教授の虜になって今に至るというわけです。

モレントリー急行に乗って旅する感じとか、開けたら必ず死ぬと言われる呪われた箱の存在とか、選ばれた人しかたどり着けない幻の町とか、不老不死の吸血鬼が住む城とか、私の好きな要素がてんこ盛りで初めて買ったレイトン作品という思い入れも含めて印象に残っている作品です。

そして物語の結末がとにかく感動します。私が涙もろいせいかもしれませんが、『悪魔の箱』以降は毎回エンディングで泣いてます。

また、レイトンシリーズではストーリーとは別にミニゲームのようなモードもいくつか用意されてますが、『悪魔の箱』のハーブティーミニゲームの中では一番好きかもしれないです。ブレンドを自分で考えるのが楽しいんですよね。


レイトン教授と最後の時間旅行
シリーズ第3作目。2008年11月27日発売。
プレイ時間:20時間

『不思議な町』『悪魔の箱』と合わせた第1シリーズ最後の作品。

シリーズ最高傑作と名高い作品の通り、これまでの2作品と比べるとスケールが増しています。『不思議な町』や『悪魔の箱』はあっという間に終わってしまった印象ですが、今作はストーリーもナゾトキもやりごたえがあります。

そして何と言っても今作の見所は「レイトンの恋愛」が描かれているところでしょう!大学教授になる前のまだ例の帽子を被っていない頃のレイトンや、恋人クレアとの甘いやり取りなどなど普段からは想像できない(失礼)新鮮なレイトンの姿が見られちゃいます。

…ただ、物語の結末が本当に切ない。本当に。もう涙がボロボロ溢れて止まりませんでした。今までクレアとの約束で頑なに帽子を脱ごうとしなかったレイトンでしたが、ここで初めてその帽子を脱ぐんですよね。そしてレイトンの髪型に衝撃を受けるという。

結末といえばルークも親の仕事の都合で引っ越さなければいけないということで、レイトンと離ればなれになってしまいます。別れ際のルークのセリフでまた号泣しちゃうんですよねぇ…。そんなルークを見てレイトンの目にもうっすら涙が滲むのもまた泣ける。

そういう訳でこの『時間旅行』がレイトンとルークの最後の旅になってしまいましたが、成長して本物の英国紳士になったルークと再会できるのが楽しみです。新作にもきっと出てきてくれるよ…ね…?


レイトン教授と魔神の笛
シリーズ第4作目。2009年11月26日発売。
プレイ時間:20時間

第2シリーズ最初の作品。この『魔神の笛』から時系列が「過去」になり、シリーズ全6作の中では一番昔の出来事になります。

物語は『不思議な町』の3年前、レイトンとルークの出会いが描かれています。今作からはレイトンのかつての助手としてレミが、そしてドン・ポールに代わる新たな敵としてデスコールが登場します。と言っても時系列でいうとデスコールのほうがレイトンの最初の敵になるわけですね。

結末の意外性や衝撃度というと前作と比べて物足りない感じは多少ありますが、動物にめっぽう弱い私は前作と同じくらいかそれよりも泣いてしまいました。うっ…ラグーシ…。あと黒カラス団のクロウがすごくかわいいです。

前作『時間旅行』で自分の中のレイトンシリーズは完結してる、という声は多いですが、個人的に『魔神の笛』をはじめ第2シリーズはあって良かったと思っています。私も『時間旅行』で終わりだろうなと当時は思っていたので、『魔神の笛』が発売されたときは物語がすでに完結してようがとにかくもう一度レイトンシリーズが遊べるだけで嬉しい!という気持ちが一番強かったです。ただ、やはり後付け感は否めないのでそこはまあ仕方ないですね。


レイトン教授と奇跡の仮面
シリーズ第5作目。2011年2月26日発売。
プレイ時間:35時間

『魔神の笛』から1年後、『不思議な町』の2年前のお話。前作に比べプレイ時間が一気に増えました。

まず、なんといってもこの『奇跡の仮面』で大きく変わったのが3DS対応になったことです。

レイトンたちも2Dから3Dへと進化し、ぬるぬる動きます。こ、これが時代の進歩か…と当時は衝撃を受けましたね。これまでとは雰囲気がガラッと変わってしまい、レイトンシリーズの絵本のような素朴な世界観が好きだったので最初は戸惑いました。慣れてしまえばグラフィックも断然キレイですしクオリティも高いと思いますけど、なんとなく「これじゃない感」が拭い去れなくて。

あと、今作では不満というか少し「うーん」と思った点がいくつかあります。

1つ目は、セーブデータが1つしかないということ。個人的に3Dになったことよりもこっちのほうが衝撃でした。我が家では母、私、妹の3人でレイトンシリーズをプレイしていて、これまではセーブデータが3つだったので丁度良かったのです。それが今作は1つしかない!これは非常に不便でした。次作の『超文明Aの遺産』では3つに戻っているのでやはり不満の声が多かったのでしょうね。なぜ『奇跡の仮面』だけ1つにしたのか不思議です。

2つ目は、虫メガネカーソルが使いにくい。これまでは下画面をタッチして人に話しかけたりひらめきコインを見つけたりしていたのが今作以降すべて虫メガネカーソルでの操作に変わりました。話しかけるのはいいとしても、ひらめきコインが探しにくい。隅々まで探すためにカーソルをグリグリするのですがそれが酔うんですよね。まあ好みの問題ですが私はひたすら画面中をタッチするほうが好きです。

そして3つ目は、ミニゲームが微妙…なんですよね。個人的に『魔神の笛』のミラクルフィッシュが難しくてあまり面白くないなあと思っていたのですが、『奇跡の仮面』については全部が正直に言うとちょっとつまらないな…と。

文句ばっかり言ってますがストーリーに関してはとても面白かったです。『時間旅行』に続いてレイトンの過去が語られ、今作ではレイトンが考古学の道に進むきっかけになった高校生の頃の出来事が描かれています。

奇跡の紳士は一体何者なのか、事件の裏で操っている人物は誰か、そして奇跡の仮面に隠された悲しい真実とは…。過去と現在を行ったり来たりしながら徐々に謎を解き明かしていく感じが面白かったですね。

それにしても、親友を失ったり最愛の人を失ったり、他にもいろいろと衝撃の事実が後に判明しますがなかなかにレイトンは壮絶な過去を経験してるんですよね。まあ壮絶な体験をしてるのは今も変わりませんが。


レイトン教授と超文明Aの遺産
シリーズ第6作目。2013年2月28日発売。
プレイ時間:39時間

レイトン教授シリーズの最後を飾る作品。

第2シリーズの物語の中心に大きく関わっていた「アスラント文明」。そのアスラントの英知へたどり着く鍵となる5つの「エッグ」を集めるため世界中を旅する物語。

最後の作品というだけあって世界を巡る壮大なストーリーになっています。5つの村に行かないといけないのでそれぞれの村での話の展開が早く、序盤はポンポンとストーリーが進んでいきます。ですが終盤はラピュタになります。

そして今作では『魔神の笛』からの謎がいろいろと明かされ、衝撃の事実のオンパレードといった感じ。終盤になって次から次へと衝撃の事実が飛び出してくるもんだから頭が追いつかないままエンディングを迎えるという感じ。

サーハイマン=デスコールというのは声で完全にバレちゃってたので、そこも隠してればもっと驚いたかもしれないですね。

あんなに弟思いのいい子だったのに、アスラント文明に人生を狂わされたせいで邪魔をするのであれば弟だろうと容赦なく殺そうとする冷酷な人間になってしまったのか…と思うと悲しいですね。

アスラントの秘密を解くために利用していたとはいえ、仮面で顔を隠したデスコールではなく、自らの素顔を晒したサーハイマンとしてレイトンたちと旅をしたのはきっと楽しかったんじゃないかなあと勝手に思ってます。復讐のためだけに生きたデスコールにはこれからは自分の幸せのために生きてほしい。


…と、最後は作品の感想というよりただのデスコールへの思いになってしまいましたが、レイトンシリーズ全6作を振り返ってみました。思ったより長くなってしまった。

新作『レイトン ミステリージャーニー カトリーエイルと大富豪の陰謀』では、これまでの壮大な物語ではなくロンドンで起こる小さな事件を解決していくというストーリーになるとか。

レイトンシリーズといえば、ある一通の手紙から物語が始まり最後には事件の裏にひそむ壮大な謎を解き明かす、というのがお決まりだったのでどういう展開になるのか楽しみです。

行方不明になったレイトンも気になりますが、それよりカトリーはレイトンと誰の娘なのか?というのが最大の謎ですよね。個人的には「レイトンは結婚しておらず、カトリーは養子なのでは?」と思ってます。レイトン自身も養子だったので何らかのきっかけでカトリーを養子にもらったのではないかと。

ミステリールームでも息子・アルフェンディがいるので彼とカトリーは実の兄妹で、自分のように離ればなれにさせないよう2人とも養子にもらった…みたいな。それかアルフェンディのことは完全になかったことにされているか。

うーん、気になりますね。兎にも角にも7月20日が待ち遠しいです!