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こじらせ人間の日常

アニメ・漫画・ゲーム・映画などの雑感

カードキャプターさくらの魅力

アニメ マンガ


「人生ブレイカー」と呼ばれ、「大きいお友達」を世に大量に生み出すことになった罪深い作品カードキャプターさくら。今年で連載20周年を迎え、アニメの再放送や続編となるクリアカード編がなかよしで連載されるなど、さくらちゃん尽くしで幸せな日々を送っております。

さらに、2018年には新作のアニメがNHKで放送決定という…!
当時と全く同じキャストというのがすごいですよね。また丹下さんのさくらちゃんに会えると思うと今から楽しみで仕方ないです。

その前に来年の1月には劇場版がリバイバル上映されますし、まだまださくらちゃん尽くしな日々は続きそうです。

そんなCCさくらは小学生の頃から大好きな作品で、おジャ魔女どれみ犬夜叉ヒカルの碁東京ミュウミュウミルモでポン、明日のナージャぴちぴちピッチプリキュア…などなど色々アニメを見ていましたが、やはり今でも変わらずファンなのはCCさくらです。

原作がある作品だと原作派とアニメ派で分かれたりするのですが、CCさくらは原作もアニメも両方好きという人が多いのではないかと思います。もちろん私も両方大好きです!

そこで、今でも多くの人に愛されるCCさくらの私が思う魅力を勝手に語りたいと思います。



1.魅力的なキャラクターと世界観

CCさくらは小学校4年生の木之本桜ちゃんを主人公として、封印が解かれてバラバラになってしまった「クロウ・カード」を集めるために「カードキャプター」として活躍するお話です。

そこに登場するキャラクターたちがまあ個性的で、中でもさくらちゃんの親友である大道寺知世ちゃんが強烈な個性をお持ちで。知世ちゃん自身はおっとりした性格で、ふわふわの黒髪で色白な美人さん、家はお金持ちでお嬢様口癖で話すとても清楚な印象の女の子。

…が、しかし。

彼女はとにかくさくらちゃんが大好きでビデオカメラを片時も離さずに持っており、さくらちゃんの姿を1秒も逃すまいと常にビデオを回しているストーカー根っからのさくらファンなのです。

クロウカードとのバトル時はもちろん、運動会でもお祭りでも好きな人にプレゼントを渡すときもいつの間にかちゃっかりビデオに撮っている。そして自ら撮ったビデオを自ら編集して自らの部屋の巨大スクリーンで鑑賞するという徹底ぶり。すごい。彼女はすごい。

他にも関西弁を喋る封印の獣がいたり、あらゆる所でアルバイトをしてる兄がいたり、クロウカードを創った人物の生まれ変わりが小学生として転校してきたり、アニメ版では小狼の自称・婚約者まで出てきたり、挙げればキリがないほど様々なキャラクターが出てきます。

でも完全な「悪」のキャラクターがいないというのがこの作品の大きな特徴だと思います。CCさくらはいわゆる魔法少女ものなので「敵」とされる相手と戦うのですが、その「敵」であるクロウカードも悪意を持って暴れているわけではないんですよね。クロウ・リードの生まれ変わりである柊沢エリオルくんもさくらちゃんに試練を与えていましたが、それもさくらカードに変えるためにあえてやっていたことでした。

しかし、劇場版ではさくらちゃんや周りの人に対して激しい怒りをぶつけ、危ない目に合わせるキャラクターが登場します。それでも最後にはさくらちゃんの言葉で現実を受け止めた上で消滅します。さくらちゃんはたとえ「敵」とされる相手が出てこようと決して傷つけることはしません。最後の審判のときも、攻撃してくるユエに対してさくらちゃんは攻撃せずに勝つ方法はないかと考え、「主ではなく仲よしになってほしい」と伝えることでユエの心を動かしクロウカードの新しい主として認められます。単純に魔法で攻撃して倒す、という訳ではなく相手の思いを感じて言葉で訴えるというやり方がとてもさくらちゃんらしいです。

セーラームーンプリキュアと比べるとわかりやすいのですが、正義VS悪のような二項対立にならず、また敵も「ウオオオオオ」とかいう奇声を発するモンスターは登場せず神話的でメルヘンチックな敵ばかりなので、キャラクター含めすごく「綺麗な世界」がCCさくらでは描かれているなぁと思います。


2.萌え要素と複雑な恋愛要素

CCさくらの作中には萌え要素や属性と呼ばれるものが多く存在し、ロリ、ショタ、BL、百合、男の娘、シスコン、教師と生徒の恋愛などなどまるで萌えの総合デパート状態です。これだけ詰め込まれたものが20年前に描かれ、しかもNHKで放送されていたのだから驚きですよね!

先ほどCCさくらでは「綺麗な世界」が描かれていると述べたばかりですが、実際にはそうでもなく、BLや百合といった同性愛や教師と生徒の恋愛など「禁断」とされる恋愛が多く描かれています。

そしてこの作品のもう一つの大きな特徴でもあるのですが、そのような恋愛がCCさくらの世界では「ごく当たり前なこと」として自然に描かれているのです。小狼くんや兄・桃矢が雪兎さんに想いを寄せていることを知ってもさくらちゃんも当たり前に受け入れていましたし、さくらちゃんの友達の一人である利佳ちゃんは担任の寺田先生と恋愛関係にあり婚約指輪まで渡されています。もし実際に教師が教え子の小学生に婚約指輪なんか渡したら確実にロリコンの犯罪者扱いです。さすがにこの2人の関係はアニメ版ではただの利佳ちゃんの片思いとして描かれてましたが、「人を好きになるのに性別や年齢なんて関係ない」ということがこの作品では強く表れているなと思います。

CCさくらは少女漫画なので上記の他にも恋愛要素は色濃くありますが、これがまた複雑なんですよねぇ。ちょっと下に挙げてみます。

現在進行形
・さくら⇔小狼
桃矢⇔雪兎
・寺田先生⇔利佳
・千春⇔山崎
・エリオル⇔観月歌帆
・知世→さくら
・ミラー→桃矢
・園美(知世母)→撫子(さくら母)

過去
・さくら→雪兎
小狼→雪兎
・苺鈴→小狼
桃矢⇔観月歌帆

…などなど、小狼くんの雪兎さんへの気持ちなど純粋な恋とは少し違うのもありますが、現在・過去、両思い・片思いと合わせてとにかく複雑に絡み合っています。そして3分の2は同性だったり先生と生徒の恋愛だったりします。中でも先生と生徒の恋愛が多く、寺田先生と利佳ちゃんをはじめ、エリオルと観月先生、過去には中学生だった桃矢と教育実習生として来ていた観月先生も恋愛関係でしたし、さくらちゃんの父・藤隆も16歳だった教え子の撫子と結婚しています。禁断の恋ばかりです。

当時見ていたときはきちんと意味の分かっていなかった想いもあったと思いますが、大人になってから改めて見ると女児向けとしてはかなり大胆な恋愛要素じゃないのかなと。この辺の昼ドラのような関係性が大人も惹きつけられるんでしょうね。CLAMP先生ほんとすごいな…。

その中でも印象的だったのが、アニメ版で苺鈴ちゃんが自分は小狼くんの一番ではないとわかったときに「私が世界で一番小狼のこと好きなのに!それでも木之本さんのこと嫌いになれない。私も木之本さんが好きだもん。小狼が木之本さんのこと好きになっても仕方ないって思う」と泣きながら知世ちゃんに言うシーン。このシーンは今見ても号泣してしまいます。この時の苺鈴ちゃんを何も言わずにただ見守っている知世ちゃんの圧倒的聖母感。

そんな複雑な恋愛関係がありながら、やっぱりさくらちゃんと小狼くんの恋は見ていてとにかく微笑ましいです。私はさくらちゃんが大好きですけど小狼くんも大好きなので、どちらかに嫉妬するでもなく2人の恋は純粋に応援しています。天真爛漫なさくらちゃんと照れ屋な小狼くんは本当にお似合いですよね〜。さくらちゃんが男前なので小狼くんがどちらかというとヒロインぽくなってるところもかわいいです。そんな2人だからこそ、思わず応援したくなっちゃうのかなぁと思います。


3.コスチュームへのこだわり

CCさくらでは魔法少女ものにお約束の変身シーンがありません。というのも、さくらちゃんのバトルコスチュームはすべて知世ちゃんの手作りだから。クロウカードとの戦いの前には必ず知世ちゃんお手製のコスチュームに着替えます。自分が作った衣装をさくらちゃんに着てもらってビデオで撮影するなんて小学生ながら本当にいい趣味をお持ちである。

コスチュームはクロウカードの戦いごとに毎回変えているのですが、その時戦うクロウカードのキャラクターに合わせて作られているものもあってなかなか凝っているのです。ちなみに原作とアニメ版ではコスチュームがほとんど違っていて、原作にはないクロウカードもアニメ版には多く登場するのでその分アニメでは様々なコスチュームを見ることができます。

バトルコスチュームが毎回変わるだけで驚きですが、それだけでなく、なんとさくらちゃんの普段着も毎回変わるんです!

キャラクターを印象づける意味でも、作業の大変さという意味でも、当時としては毎回衣装を変えるなんてあり得ないこと。これはCLAMP先生が「アニメでいつも服が変わらないのはおかしい」と毎回衣装を変えることをマッドハウスさんのほうに提案したからだそうです。私たちが毎日服を着替えるように、さくらちゃんたちも同じように毎日着替えているはず。CLAMP先生がここまでこだわったからこそ、さくらちゃんがアニメの中でも生き生きとして見えるのかもしれません。

そして、第1期ではアニメの最後にケロちゃんにおまかせ」というコーナーがあり、その回に登場したさくらちゃんのコスチュームをケロちゃんが解説してくれます。このコーナーも毎回楽しみで、さくらちゃんのかわいい衣装をじっくり舐めまわす眺めることができます。

毎回変わるバトルコスチュームに普段着、そしてケロちゃんにおまかせのコーナーと、「衣装」に対するCLAMP先生のこだわりが当時の女の子たちを夢中にさせたのではないでしょうか。


4.さくらちゃんがかわいい

色々とCCさくらの魅力について長々と書いてきましたが、結局はこれに尽きると思います。とにかくさくらちゃんがかわいいCCさくらはさくらちゃんのかわいさでできていると言っても過言ではない。視聴者はずっと「さくらちゃん超絶かわいいですわー♡」という知世ちゃん状態なわけです。

さくらちゃんと言えば、「はにゃ〜ん」「ほえええええ」などのくそかわいい口癖が特徴ですが、この言葉だけ聞くとぶりっ子キャラかな?と思ってしまいます。しかしさくらちゃんは明るい茶色のショートヘア、好きな教科は体育で運動神経抜群、登下校時にはローラースケートで突っ走る活発な女の子。その女の子らしさとボーイッシュさの絶妙なバランス木之本桜という奇跡の存在を生み出しているのだと思います。

これだけくそかわいいさくらちゃんですが、「美少女」という設定ではあまり描かれていないのも注目すべき点かなと思います。クラスメイトにはさくらちゃん自身も美人だと紹介している知世ちゃんや利佳ちゃんなどがいて、さくらちゃんはクラスの中では4、5番目にかわいい女の子という立場(それでも十分かわいいのですが)。でもこの辺がさくらちゃんに対する親近感といいますか、「どこにでもいる普通の女の子」という身近な存在に感じるのかなと思います。

そんなさくらちゃん、実はお母さんは3歳のときに亡くなっていて父子家庭で育ったんですよね。そのため、料理や洗濯、掃除などは父・桃矢・さくらちゃんの3人で分担しています。小学生ながらしっかり家事をこなせるさくらちゃん。いいお嫁さんになること間違いなし。お母さんがいないのは寂しいはずなのに、いつも笑顔で明るく元気なさくらちゃんにお父さんもきっと救われてるんだろうなぁと思います。

優しいお父さんがいて、いじわるだけど本当はさくらちゃんのことを一番に考えているお兄さんがいて、たくさんの友達がいて、そんな人たちに囲まれて愛情たっぷりに育てられたからこそ誰にでも優しい思いやりのある素敵な女の子に育ったんでしょうね。さくらちゃんはみんなが大好きで、みんなもさくらちゃんが大好き。なんて優しい世界。


CCさくらの世界に触れた人はなんだか心が温かくなり、優しい気持ちになれる。それが今でも多くの人の心をつかんで離さないCCさくらの魅力かなと思います。


…と、まだまだ語り足りないところはありますがCCさくらの魅力についてまとめてみました。20年前の作品ですが、ストーリーも絵も綺麗で大人も子どもも楽しめる素晴らしい作品だと思うので、もっともっと多くの人に読んでほしいなぁと思います。